第11回 冬の対策

寒い時期は猫にとって様々な問題が起こりやすいことをご存知でしょうか。

この時期は、猫同士が体を寄せ合いながら寝ている光景や、家などでもこたつや温かい場所で丸くなっている姿を見かけるように、冬の寒い時期は少し苦手と言えます。

では、体にはどのような問題が起きるかを見ていきましょう。

寒い時期になると飲水量が減り、そして尿量が減ることでの危険

常日頃からあまり水を取る習慣がない猫ですが、冬場は活力も低下するほか、水を飲むことが少なくなることがわかっています。となると、一番の問題は尿石症です。特にオス猫で問題になる尿石症ですが、尿に結晶や結石が出来るため排尿がしにくいもしくは尿が出ない状況に陥り、最悪は死の危険性も存在します。

そんなことが無いように、フードに水を混ぜる、ウェットフードに変えるなどの工夫が必要と言えます。

 乾燥による感染症

人と同様に乾燥する時期はウィルス性の感染症が蔓延します。

猫ではご存知のように猫ヘルペスウィルス感染症などの猫風邪に気をつけなければなりません。

室内の湿度は50%-60%くらいを維持できるように努めてもらい、猫にとってストレスが無い環境を作るようにしましょう

 発情の季節

猫の場合は1年を通し、数回の発情時期があります。冬場は発情を起こすことがわかっており、外猫や多頭飼いでの交配には十分注意する必要があります。

 

これ以外にも季節によるアレルギーや代謝が落ちる時期でもあるため肥満などの注意も必要です。

よく寝ている時期なだけに気付きづらいことが多いですが、早期発見早期治療を心がけるようにお願いします