第4回 水の飲み過ぎは、もしかしたら病気かも?

全ての年齢で言えることですが、水をあまりに飲むことは何かしらの病気が隠れている事が予想されます。
皆さんは「多飲多尿」という症状を聞いたことがあるでしょうか?
実はあまり一般的ではありません。
普通の飲水量、排尿よりも異常に多いことを示します。
まさか、水を飲むことがいけないことだなんて想像もできないと思います。

この多飲はどのようにわかるかと言うと。
1日に体重×100ml飲むことが異常と言われています。
多尿に関しては、量を計ることが難しいので散歩時やペットシーツなど常日頃と比べてもらい判断することが多いです。

では、多飲多尿の症状が出る病気のお話をしましょう。
どのようなものがあるかというと。

  • 腎疾患(慢性腎臓病、細菌性腎盂腎炎など)
  • 感染症(子宮蓄膿症、敗血症)
  • 肝疾患(肝不全)
  • 内分泌疾患(主に副腎皮質機能亢進症、糖尿病、尿崩症など)
  • 心因性
  • 医原性(ステロイドの投与)

が挙げられます。

まずは、愛犬がどのくらいの水分を摂取しているのか、ペットボトルなどを利用して計測することで計測しやすくなるかと思います。
それと、これらの病気はどれも深刻な病気なだけに、早期発見早期治療が望まれます。

最後に、心因性とありますが、これはあくまでも病気というよりは原因不明で勝つストレスが原因と思われる場合に利用されます。
比較的若い年齢で見られますので、若齢犬での多飲が出た場合はまずはストレスと思われるものを排除し、それでもダメな場合は動物病院での受診をお勧めします。